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発見された龍馬や隆盛の書状から (平成26年 6月)

 10年ほど前の「ハートウェア応援団」に、エッセーとして「龍馬の手紙」を書かせていただきました(「ハートウェア応援団」バックナンバー・エッセー第7回)。それは139通に及ぶ所在の確かな龍馬の手紙(参考文献、宮地佐一郎著「龍馬の手紙」講談社学術文庫から抜粋)から、龍馬の龍馬たる由縁を示している手紙を採り上げて書きました。実は最近、読売新聞文化欄で「磯田道央の古今をちこち」の「新たな龍馬の書状発見」を読み、今回の「気ままにご挨拶」を書こうと思うに至りました。

 磯田道央は記事の中で、龍馬の書状のみならず、西郷隆盛の書状も偶然見つかったことを記し、この書状二通の発見によって、坂本龍馬の書状からは、自著「龍馬史」(文春文庫)の中に記した「龍馬暗殺の十数日前に、龍馬が越前の三岡八郎(由利公正)と新政府成立に必要な経済体制を討議した」と推理した自説の正しかったことと、西郷隆盛の書状からは、鳥羽伏見の戦いの作戦について、強大な幕府の戦力に配慮しつつ、慎重な作戦を敢行せよと大久保利通に警告した書状であったことを明かしています。

 記事を読んでいくうちに、嘗て「明治維新」を調べていたときの記憶が次々に甦ってきました。鎖国政策から開国という強烈なエネルギーを費やした日本国の歴史上の転換期に、勤皇、佐幕と置かれた位置は違っていても戦い、暗殺という形で、あるいは切腹という形で命を失くした有能の士が如何に多かったことか。軍配は勤皇の新政府側に上がり、後に福沢諭吉が「時勢のしからしむところ」と評するところとなりましたが、それぞれの時点で入手され、尊重された情報の真偽性について考えました。

 応援団子が今回ここで申し上げたいのは、坂本龍馬にしても明治維新成就後は、世界に向けて貿易事業を展開するとの夢を持ちながら果たせず33歳で暗殺され、廃藩置県の大政策を進めた西郷隆盛にしても、49歳にして悪者扱いをされ西南戦争の最中に切腹という形で絶命しています。二人を死に追いやった者は、そのことが正確な情報に基づいての行動であったか、あるいは結果として二人を倒したことが、以後の新日本成立に効果的であったかということです。両方とも正しい判断とは思えません。

 正しい判断をするための情報の入手、分析、手段の考察と選択、結果から得られる成果のシミュレーションなどなど。冷静且つ客観的な判断のもとに実行されるものでしょう。ここまで考えてきますと、正確な情報は、極めて大切なことです。情報の質が事の良し悪しを左右します。今、世界の中で日本の政治に求められていること、各国が表裏はともかく、それぞれの国益を計算、勘案しながら、外交上のステートメントを発し、行動している訳ですが、私たちはそれらを正しく理解できているでしょうか。

   企業活動においても同じことが言えるでしょう。世界市場の動向や世界の人間心理を洞察し、同じような行動が要求されていると思います。最近、特に感じますのは、日常、私たちに情報を提供してくれる新聞やテレビ報道のことです。さらにはPCやスマホを通して受けている情報の真偽性です。そして、もう一つは、私たち受け手の情報対応能力です。軽率な判断をしないためにも、考えなければなりません。
                               (応援団子A)


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