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詩人「まど・みちお」 (平成26年 5月)

 俳句を勉強し始めて四年目になります。最初のうちは休んだこともありましたが、お陰様でこの二年間は休まずに毎月一回、教室に通っています。主宰のS先生は、一年間休まずに句会に出ますと、皆勤賞を授与され、副賞に本を下さいます。今年、小生がいただいた本は「まど・みちお詩集」でした。S先生は、まど・みちおが人間は勿論のこと、他の生きものや道具などにも、周りのすべてに示す配慮や優しさが、俳句の世界にも通ずるものがあると思われたのでしょう。素晴らしい本をいただきました。今回は「まど・みちお詩集」のことを書いてご挨拶にします。

 まど・みちおといえば、童謡「ぞうさん」や「やぎさんのゆうびん」の作詞が有名で、この曲を聞けば、誰もが思い浮かべられる愉快な、そして優しさを感じる童謡です。応援団子はもう一つ、「一ねんせいに なったら」という歌の中に出てくる「ともだち ひゃくにん できるかな」というフレーズが好きです。「新しい友だちを沢山作りたいな」と願う新しい一年生のわくわくした気持ちが伝わってくるからです。日本国中で今年も、多くの新一年生が誕生したと思いますが、小学校だけでなく、中学校でも新しい友だちに会えることを期待した子が沢山いたことでしょう。

 今年の2月に、作詞者まど・みちおは百四歳の天寿を全うして亡くなりました。新聞紙上でもまど・みちおのことがとり上げられました。4月27日の読売新聞に、まど・みちおの詩を読んだ読者の感想文が掲載され、中村桂子(生命誌研究者)が「世界中に生かされている生きものの命の尊さを称賛し、人間もその中の一ぴきとして生かせて貰えていることに感謝し、まかり間違っても図に乗って、勝手なふるまいをしないようにと願った人」と、まどみちおの人生観を解説していました。それで応援団子はもう一度、まど・みちお詩集を読み返しました。その中から、次の詩を皆さまに読んでいただきたいと思いました。


    おじいちゃんのはげ頭

 いばっても恥ずかしがってもいないのは
 おじいちゃんの
 ぴっかぴかのはげ頭だ
 あのはげ頭が あのはげ頭を
 作ったわけではないからだ

 あれは あの頭の
 骨ぐみと ひふと あぶらと
 てらす電灯の光と それから
 おじいちゃんの年と苦労と
 このぼくがかけた心配なんかまでが
 よってたかって
 こしらえあげたんだ

 今 あそこに見えない
 かみの毛だって あれで
 ちゃんと てつだってはいるのだ
 つまり あそこへ出ていなかった
 という そのことで


  日本人としてこんな感性は、いつまでも大事にしたいと思いました。
                              (応援団子A)

(註)参考文献
   まど・みちお詩集(ハルキ文庫 角川春樹事務所)
   2011年6月8日 第11刷発行


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