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             無題        (平成28年6月)

 小学校でのプログラミング授業の風景が、テレビに映し出されていました。何でも数年後には正規の授業として、プログラミング授業が実施されるということでした。しばらく見ていますと、子供たちは机の中から“Iパッド”を取り出し、授業が始まりました。画面上にイラスト化されたキャラクタを呼び出し、これを思い通りに動かすという課題が、子供たちに与えられました。子供たちは自分の好みのキャラクタを選択し、これを“Iパッド”の画面上に登場させるという一連のプログラムです。そして、このキャラクタを動かす条件を、動作アイテムの中から選択するという仕組みになっているようでした。“Iパッド”の画面上に並べられた動作アイテムの列から、自分の思い通りの動作をカーソルで選択している子供たちの様子がテレビに映っておりました。

 子供達がアンケートに答えて、「プログラミング授業は面白い」ということ、「これからも勉強したい」という回答を25人中25人が答えたということも説明されました。4年後の2020年に正規の授業になるという背景の説明になっていたようです。応援団子にとっては、遥か昔の現役時代になりますが、年齢28歳にして、世の中に電子計算機なるもののあることを知り、その営業活動に従事するという人事異動を拝命しました。そのときに学んだ電子計算機たるものの正体、覚えていかなければならない専門用語に、嘗て「解体新書」を前にした杉田玄白、前野良沢の歴史を想起しておりました。それが今や小学校の授業に採用されるとは・・・。いやぁー「隔世の感」とはこのことでしょう。

 思い起こせば大きなコンピュータ・システムから、パーソナルコンピュータ、いわゆる「パソコン」まで、販売する仕事に携わってきましたが、何と言いましても初期段階で体験したコンピュータ・システムの故障時の措置のことが忘れられません。当時の言葉で“システム・ダウン”と言いました。販売した営業員にしてみれば、コンピュータ・システムの効能を述べて購入いただいたシステムです。これがダウンするとは、先ずはお客様のもとに駆け付け、お詫びをすることでした。上司にお供をしてダウン現象の把握、ダウンの原因、修復に要する時間の予想など、システム・サービス担当者と協議して、お客様に説明する仕事です。上司のお客様への説明に聞き入りました。そのうちに自らも担当することになり、お詫びをするのですが、お仕事に支障をきたすお客様の不愉快なことは痛いほど伝わってきます。

 仕事の中でも“システムダウン”くらい困ったことはありませんでした。時代が進むにつれ、故障の大半がハンダ付けの不安定さにあることから、この部分のパッケージ化が図られるようになり、サービス担当者が“パッケージ交換”という作業で、システムの修復が出来るようになって、修復作業の時間短縮は飛躍的に上がりました。現在では嘗ての機械部品は、作業プログラムというソフトウェアを含めて、ハードウェ化がなされている時代です。現在のパソコンの持つ機能の簡便さ、優秀さ、そして極小化を思うとき、技術の進歩とは、こういうことなんだと実感している次第です。とはいえ、懸念すること、気になることもあります。

 簡便な機能、優秀になった機能には、多くの人々が集中します。その分、「商品が大量に扱われることによるお客様お一人おひとりとの接点の希薄さが生じる」ということはないでしょうか。現在では街の電気屋さんがその役割を果たしているのでしょうが、問題は、販売した1台1台のパソコンへの愛情ということです。嘗て優秀なサービス担当者は、平素からの対応で、担当するコンピュータシステムの、言わば健康状態を常に察知しているということです。つまり優秀な保守員としての矜持であった訳です。お客様がお支払になる価格から言えば、現在はそんなサービスをすることは不可能であることは百も承知ですが、自分の取り扱っている商品に対する配慮は、どんな時代になっても必要であると心得ます。

 技術の進歩と共に、その商品の優秀性ゆえにどうしても希薄になっていく商品への愛着と言いますか、お客様との接点が気になります。日頃、お客様と交わしている営業員の言葉や振舞いに何か「浅さ」を感じることがあります。このお客様は「日頃どんな風に購入された機器をお使いになっているのか」、「効果は上がっているのか」、「次はどのようにされたいのか」などなど、お客様への配慮の行き届いた会話は、商品への愛着から出てくるのではないでしょうか。ただ販売側の都合の良い話だけ、上司からの指示だけをお客様に伝えれば良いと感じられる会話、昔が全て良いとは言いませんが、「一期一会」と言います。「お会いしたご縁を大切にした自分の会話を考えて欲しいな」と、昔を懐かしく思われるお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。(応援団子A)

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