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     「四字熟語」の中から (平成27年 5月)

 若葉のもえる五月です。ゴールデンウイークを迎えて、海外からの観光客が来日、日本文化を求めて日本各地を訪問しています。今年は北陸新幹線も稼働しており、これまた富山県、石川県へ旅行するお子様連れの観光客の姿がテレビに映し出されます。日頃の横着に任せて宿題を溜めこんでいる応援団子には、この時期の旅行計画もなく、でも少しは時間の余裕もあり、今回の5月の「気ままにご挨拶」は、普段はめったに手にしない中国古典名言の「四字熟語」本の中から、脳細胞を刺激する「四字熟語」を幾つか探し出しました。ご高覧いただければ幸甚です。

『益者三友(えきじゃさんゆう)』
 「こんな友達がいれば、人生は楽しく過ごすことが出来るでしょう」と、孔子の論語に次の言葉があります。「直きを友とし、諒を友とし、多聞を友とするは、益なり」というものです。「直き」とは、正直な人であり、「諒」とは誠実な人であり、「多聞」とはものごとを良く知っている人です。正直な人で間違ったことには直言してくれ、ものごとに誠実に対応して、情報網が広く、人脈豊富な資質を兼ね備えた人は、世の中には少ないでしょう。そこで、こうした資質を一つでも持たれた人を友にし、人生を送ることが出来ればという訳です。ただ「その逆もあるぞ」と孔子は付け加えています。「便辟(べんぺき)を友とし、善柔(ぜんじゅう)を友とし、便佞(べんねい)を友とするは損なり」と。つまり、「世慣れた形でこびへつらう人、あたりさわりなく柔らかいが、誠意に欠ける人、心なく口だけが達者な人」は友にしない方が良いという訳です。

『鶏口牛後(けいこうぎゅうご)』
 春秋戦国時代の古代中国の話。大国「秦」に六つの国が合従同盟を図ろうと、趙の国王を説いた蘇秦の言葉が「ことわざ」として残ったと言われています。「寧ろ鶏口と為るとも牛後と為るなかれ」と蘇秦は王を説いたのです。「鶏の口になっても、牛のしっぽにはなるな」ということですから、意味するところは「大きいものの後ろにくっついていくよりは、小さくても自ら先頭に立って進め」ということになりますね。ですから「鶏口牛後」は「鶏口牛後になるなかれ」と記憶して、自らを励ます言葉にしなければなりませんね。どんな時代にも「自発性」のある人は、社会から望まれているということでしょうか。

『明哲保身(めいてつほしん)』
この言葉は乱世の時代に老子の遺した言葉として伝わっています。「既に明且つ哲、以て其の身を保んず」と言います。「乱世に処しては、道理に明らかであり、且つ世情に鋭敏に対応して、その身の安全を保つ」ことだと思います。また治世の時代にあっても、論語には次の言葉があります。「邦、道なければ、行いを危うくし、言は孫(したご)う」と。これは「道徳の行われないところでは、舌禍、筆禍を招きやすい風潮があり、行いは勿論のこと正しくしなければならないが、たとえ正しいことでも発言は慎重でなければならない」という訳で、いつの世も、常に「明且つ哲」であることは要求されているのだと思います。現代では「保身」という言葉は、良い意味で使われることはなく、「身の安全だけを考えて、何もしない人」のことを言われることが多いのですが、ここでいう保身は、「もっと積極的な人生を歩む上での保身、身を守っていくこと」なのですね。

『上善如水(じょうぜんじょすい)』
 これも老子の遺した言葉ですが、「上善は水の如し」と水を褒め称えています。「最高の人生を送るというのは、水のようなものではないか」という訳です。何故なら「第一に、水は万物に利択を与えている。天地全てのものは水なくして存在するものはない。第二に、人間は高いところを望んで行動するが、水は低いところへ低いところへと流れていく。広く分け隔てなく利択を全てに与えていく。第三に、水は谷川から小川へ注ぎ、やがて大河を作り海になる。しかし決して争うことなく謙虚であるが、大きな存在となっていく」と説いています。これはクラブのF先輩から教えていただいたのですが、昨年はNHKテレビの大河ドラマで活躍した戦国の武将、黒田如水には「水五則」の言葉があります。末尾にその言葉を添えて今月のご挨拶にします。
 水五則
 自ら活動して、他を動かしめるは水なり。
 障害にあい激しく其の勢力を百倍し得るは水なり。
 常に己の進路を求めて止まざるは水なり。
 自ら潔くして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり。
 洋々として大海を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり雪と変じ霧と化し
 凝して玲瓏たる鏡となりえるも其の性を失わざるは水なり。
                              (応援団子A)

 参考文献 諸橋轍次著「中国古典名言辞典」(講談社学術文庫)
 守屋 洋著「中国古典に学ぶ四字熟語」(徳間文庫)


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