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「質感」について (平成19年11月)

 例年実施される秋のイベントなのですが、今年は少し時間を要する準備をしなければならなくて、しばらく「応援団コーナー」からご無沙汰しておりました。 そのイベントも無事に終えて気がつけば、季節はもう晩秋になっており、今夜はパソコンのキーを叩いていても、手の指先が冷たくなり、足元が寒々としてきます。熱い紅茶が欲しくなる夜です。冬がもうそこまで近づいているのでしょう。

 今週はそんな寒さを迎える中で、野球の試合をすることになっています。毎年この時期に往年の迷プレーヤー?が集まって楽しんでいる野球試合です。昨年は雨で中止になりましたので今年は二年振りの試合です。「あいつはこのあいだ怪我をしたらしいけど大丈夫かなぁ」という情報も聞こえてきますが、でもこの歳になると、身体が思うように動くかどうかはともかくとして、我らに野球は青春回復剤です。

 数年前にこの野球試合に初めて参加したときのことです。嘗て青春の血をたぎらせ、優勝を目指して戦った球場も、時代の要請に応えて人工芝の立派なグランドに変身しています。これは現役選手の試合を観戦しているので当然承知していましたが、実際にそのグランドに初めて降りてみてランニングを始めたとき、足から伝わってくる感触に驚きました。土のフィールドとは違う柔らかな弾力を人工芝に感じたのです。

 実は先週、先々週の金曜日に、仲間たちと少し練習をしてきましたが、久し振りに握るボールの感触、そのボールを投げた時に肩に感じる筋肉の緊張感、打球を追う時の球の速さ、ボールを捕ったときに手や足に感じる衝撃など、いずれもやってみないとわからない感覚です。当然のことながら「見るとやるとは大違い」、全く身体が動いておらず、人様から見れば滑稽そのものでしょう。

 ところで、最近、耳にする単語の中で、気になるものの一つに「質感」というのがあります。情報機器の充実で情報が容易に得られる今、自分自身の筋肉や皮膚で実際に感じ、考えることなしに、あたかも体験したかのような気持ちさせられる世の中です。この「質感」という単語がよく使われる背景には、実際には人様が考えたこと、やったことを、さも「自分のしたこと」と、錯覚する傾向への警鐘があると思っています。

 世の中、話題になっている「消えた年金」問題も、食品の賞味期間の偽造ラベルも、建築の構造計算のごまかしも、その底流にあるのは、自分自身の「質感」が伴わない他人事、単なる情報機器のオペレーションに依存しているからだと思うのです。仕事では、常に「そこから得られる質感」を大事にして、自分の頭で考え、「仕事もしていないのに、仕事をしている」と、錯覚することのないようにしたいものですね。
                                   (A)



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