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恩師Kさんの思い出 (平成19年6月(1))

 常日頃、何か行動を起こさねばならない時にふっと思い出すこと。困ったときや苦しい場面に遭遇したときに思い起こすこと。小生の場合は圧倒的に恩師Kさんの言われたことです。家の近くの川沿いを健康保持のために歩いていることは、何度かこの稿にも書きましたが、このウオーキングの最中にもKさんの言葉はよく頭に浮かんできます。今年二月に応援団コーナー改変に当たって、考えついた「サムシング・ニュー(何か新しいものを)」のフレーズも、恩師Kさんから教わったものでした。

 某大学教授が海外留学生であった若かりし時、毎日の勉強のほかに、毎週土曜日に担任の教授と面談の時間があり、その教授から決まってかけられる言葉が「サムシング・ニュー?」であったということです。つまり「この一週間、何か新しいことを学んだかい、何か新しい発見はあったかい」という質問だったそうです。毎週々々、教授のサムシング・ニューに答える準備は辛かったけれど、後で振り返ってみて、この教授の毎週の問いかけが自分を育ててくれたという話を聞かせて下さって、Kさんは小生たちに「ところで、君たちのサムシング・ニューは?」を問うのです。

 世間でよく言われる「馬を水飲み場までは連れて行けても、水を飲ますことは出来ない」という話があります。「馬が水を飲みたいと思うかどうかは馬の勝手」と言ってしまえばそれまでですが、馬ならぬ人間を「その気にさせる」こと、つまり「問題解決のために自分がやらなければならないという気持ちを起こさせること」=「自発性の喚起」こそが、リーダーが自らの組織メンバーに対して、最も傾注しなければならないことであるとKさんは常々言われました。

 これもKさんが使われた例え話です。主人がある高さの塀を飛び越えた犬に、「よくやった」と言って、褒美にビスケットを与えたら、犬は感激して「もっと高いところを飛べば、主人は喜んで、もっと沢山ビスケットを呉れる」と考え、主人のいないところで犬は自ら訓練に励むだろうか・・?と、Kさんは私達に問いかけられます。「自発性」は、人間に与えられている特権であると言われるのです。「上司に指示、指導されても行動出来ないようでは犬以下か」と、自らを叱咤激励したものでした。

 情緒についても教わりました。「濱までは 海女も蓑着る 時雨かな」と、どうせ海に入れば濡れてしまう身体を、それでも濱までは蓑を着て身体をいとおしむ海女の姿を句にしたものです。この句を戦時中にKさんは上官から聞かされます。聞かされる情景がまた壮絶なのですが、それはここでは省略します。この句は小生には忘れられないものです。これまでの生活の中で、何度も何度もこの句を思い出して自らを戒めてきましたし、これからもそうでしょう。Kさんが亡くなられて十数年が過ぎますが、小生の中では消えることはありません。(A)



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