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「慣れる」と「狎れる」 (平成19年5月(2))

 大リーグ野球も開幕2ヶ月を過ぎていきます。日本から参加している選手たちの活躍のペースも、岩村選手の故障と井川選手のファーム行きを除けば、まずまずこんなものではないでしょうか。これからは夏から秋に向かって、選手達がどのように調子を上げていくかでしょう。その中で、レッドソックス入団のお二人、松坂投手と岡島投手がそれぞれに奮闘努力していることに、熱いものを感じています。

 この間のレッドソックス対タイガース戦をテレビで観戦しました。結果は松坂投手が完投し、勝利投手に輝きましたが、9回ヒットを打たれたところで、急遽、岡島投手がウォームアップを始めたときには、何かドラマを観ているようでした。岡島投手は、今日(5月16日)までのところ、連続16イニングス無失点記録を続けており快調です。本人は「神様がまだ味方をしてくれている」と、笑っていましたが。

 松坂投手のことです。レビュー以来、必ずしも調子がよくなく、テレビで観るたびに悩んでいる様子が分りました。日本製とは違う使用球(すべり易い)、マウンドの固さ、キャッチャーの配球コンビネーションの違い、マウンド上で汗を球につけたとか、ツバで濡らしたとか、アンパイヤーからも何度か忠告を受けるなど、結構、窮屈な状態で投げていました。本人自身も「何か考え過ぎている」と吐露していました。かなり辛い思いをして試合に臨んでいるなと思っていました。

 ただ、このところ練習方法は、日本時代と同じようなメニューに変えているとニュースで報じていたし、事実、試合前に外野をランニングしている姿や、他の選手が柔軟体操をしている中を黙々とウォームアップの投球を続ける姿を映されていました。その結果、前試合でも復調の兆しが見えていたから、このタイガース戦ではどのような配球をするのか、以前のようなスピード・ボールを投げるのかに興味がありました。

 松坂投手には、直球、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップなど六種類の球を投げるといわれています。上述したように結果としては、完投という快挙を成し遂げて勝利投手になりましたが、投球内容で冴えたのはスライダーでした。150`を超すスピードのある直球は目立ちませんでした。むしろ四球を出さないようにコントロール重視のピッチングに終始しました。松坂投手はキャッチャーとも相談し、いろいろ自分でテストを繰返しながらアメリカの野球に慣れようとしているのでしょう。

 私達の仕事にあってもそうですが、慣れるということは大事なことです。仕事に慣れてくると、次にどのような事態が起こるかを予想することが出来るし、その分、効率も上がります。一緒に仕事をする人との会話も要領がよくなります。松坂投手も岡島投手も、ピッチングのコツがだんだんと掴めてきているのではないでしょうか。今後はさらに慣れ熟練してきて、きっと素晴らしい記録を残すと確信しています。唯一つ、気をつけなければならないのは、「慣れる」が「狎れる」に変わることでしょう。こんな心配は、松坂投手にも岡島投手にも無用のことでしょう。

  一般的な話ですが、「慣れる」ことを目指しているときには、人間は謙虚になっていますから相手や周囲のことがよく見えています。何に対して「慣れよう」としているのか目的が明確です。ところが「狎れる」状態というのは、自分のこと以外、周囲のことは見えなくなり、傲慢さが目立つだけになります。周囲の人は離れていきます。
(A)
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