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年の始めのご挨拶  (平成19年1月)

 新年おめでとうございます。平素は応援団コーナーをお引き立ていただき誠に有難うございます。厚く御礼申し上げます。新年を迎えられます皆々様方の益々のご健勝をお祈り申し上げます。併せまして、本年も引続き応援団コーナーへの絶大なるご支援をよろしくお願い申し上げます。

    『 新(あら)たしき 年の始めに 思うどち
             い群れておれば 嬉しくもあるか 』   道祖王

 この歌は万葉集から引いたものですが、二年前のお正月に「新年を寿ぐ歌」として四首を採り上げた中の一つです(バックナンバー・エッセイ第5回「新年を寿ぐ歌」をご覧下さい)。四首にはこのほか万葉集の選者であり、富山ではお馴染みの大伴家持にも『 あらたしき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと) 』(万葉集の最終の歌で、四千五百十六首目)という有名な歌があり、これも当然入れてあります。ところで上記の道祖王の歌は、「お正月に気の会う仲間たちが集まり、わいわいと話し合えるのは嬉しいことですね」というくらいの意味になるでしょうか。車座になって明るく談笑する人たちの姿を目の当たりにするようで、万葉の時代でなくてもこうした情景は随所に見られるものでしょう。特にこの新年は、ハートウェアの谷川社長はじめスタッフの面々が、早々に事務所に相集い「今年も元気で頑張ろうや」と、声を掛け合った様子を想像しました。

 万葉集の中からもう一つ、四千十六番目の次の歌を採り上げたいと思います。ちょうど、現在のハートウェアのオフイスのある辺りの情景を歌ったのではないかと思われるものです。

    『 婦負(めひ)の野(ぬ)の 薄(すすき)おし靡(な)べ 降る雪に
                宿借(か)る今日し 悲しく思ほゆ 』   高市黒人

 以前にも参照した斎藤茂吉著「万葉秀歌」には、現在の射水郡(射水市)小杉町から呉羽山にわたる平地の冬の情景で、高市連黒人(たかいちのむらじのくろひと)の詠んだ歌を或る人を介して大伴家持に伝えられ、それを万葉集に残したとの解説があります。婦負は「ねい」と読み、たしか婦負郡(ねいぐん)というのは以前にはありましたね。今から千三百年前に、呉羽山の裾野に広がる(今は梨畑ですが)丘陵から海辺までの平地一帯が薄野の原野であったとすれば、そこに降る雪の厳しさ、寂しさは伝わってくるように思います。旅する黒人が雪の中を、おそらくは高岡の方へ向かう旅の途中で「今日もまた旅の仮寝となるのか、ほんとうに寂しいことだ」という気持ちを吐露したものでしょう。

 話を横道にそらせます。 実は、谷川社長ご夫妻のご紹介をいただいて呉羽山で美術イベントをプロデュースするIさんとお近づきになり、時々Iさんのサロンにお邪魔することがあります。開催中の絵画展やガラス工芸品、陶器の展示などを拝見するのですが、そのサロンから一望する富山、射水辺りの全景は素晴らしく、冬晴れの日の立山連峰の美しさには絶句します。時間の経つのを忘れて見惚れるほどです。残念ながら雪の降り積もる時にIさんのサロンに居合わせたことはありませんが、今なら一幅の絵のように鑑賞できる景色でも、黒人の時代には身体に突き刺さるような寂しさであったのでしょう。

 故郷でもないのに何故か懐かしく、旅情を濃くする富山、昔と今が同居している富山、今年も何度か富山を訪問し、ハートウェアの人たちと富山を調べ、富山を味わいます。今年の目標は "Something  new!"です。 この応援団コーナーも新しい趣向に転じます。本年もどうぞよろしくお付き合い下さいますようお願い申し上げます。(A)

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