NHKのラジオ番組「ラジオ深夜便」は、毎晩11時20分、ニュースが終わった後に始まります。この番組は高齢者に圧倒的な人気を持っていて、聞くところでは15年以上も続いている長寿番組です。放送時間は翌朝の午前5時までで、お話から音楽まで高齢者が喜ぶメニュー仕立てになっています。NHKを代表する、あるいは嘗て代表した人気有名アナウンサーが二週間に一度、アンカーとして朝までの長時間を勤めます。
番組開始早々のメニューに「日本列島、暮らしの便り」というのがあります。日本全国各地の街の情報が多彩に伝えられるのですが、富山も二週間に一度、水曜日に順番がまわってきて、現在は高岡のハヤシエツロウさんが富山の様子を紹介しています。前回(6月28日)は「ものつくり富山」を守る「越中守(えっちゅうのかみ)の会」の話でした。7月12日には「海フェスタとやま」の情報を伝えられました。
富山担当のアンカーは、日曜お昼の定番「NHKのど自慢」の名アナウンサーであった宮川泰夫さんが務めます。宮川さんは大の富山ファンであり、6月28日の放送でも「富山の空気、水、米、魚」の素晴らしさを語られました。また「富山人はこれだけ恵まれた天然資源を持ちながらそれを自慢することがないし、大袈裟に観光資源としてアピールすることもしない。それがまた良いのです」と嬉しそうに話していました。
因みにハヤシエツロウさんは富山の観光ボランタリーをされているようです。今回は「海フェスタとやま」が、この7月15日から23日にかけて開催されること。富山の皆様は既にご案内かと思いますが、高岡市のほか、富山市、射水市、新湊市で、それぞれイベントが計画されている話しをされました。高岡の伏木港は嘗て北前船が出入りした越中経済の要所であり、今も残る豪商名家の話もありました。
NHKのラジオ番組をPRしたくてこの稿を起こしたのではありません。毎月一度富山を訪れるようになって、春夏秋冬、富山の素晴らしさを享受している富山ファンの一人として申し上げたかったのです。そして、宮川さんが言われていたように、観光の街として大袈裟なPRはしないで、天然資源の豊富さを誇り、この街が清潔で、のどかで、落ち着きのある風情をいつまでも保ち続けて欲しいと願っているのです。(A)
* 富山県のホームページ(http://www.pref.toyama.jp/)には「海フェスタとやま」の詳細が
記載されています。但し、よくご覧にならないと記事に到達できませんよ。
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