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線香花火(平成17年8月)

  静かな住宅街が子供達の声で賑やかになってきました。夏休み、巣立っていった若者が子供たちを連れての里帰りです。夏休みといえば、我が家の裏にある公園に毎朝沢山の子供たちが集まってラジオ体操をしていました。子供たちは首からカードを下げて、寝ぼけ眼で公園に集まるのを通勤のときに見ていました。いつの間にか、その子供たちが成長してここをはなれ、所帯を持ち、夏休みにはじじばばに孫の顔を見せに来るのです。

 ラジオ体操の場であった公園が、今は花火の広場に変わりました。夜になるとどこからともなくゆかた姿の子供が花火の袋を持って集まります。後ろからじじばばがバケツに水を入れてついてきます。子供たちの賑やかな声、じじばばの「気をつけなさい」という声も聞こえてきます。やがて公園のあちこちで小さな花火大会が始まります。

 こうした家庭での花火では、子供たちが喜ぶのは勢いよく火が飛び出す花火で、「線香花火」はあまり人気がなく、袋の中で最後まで残っています。「それじゃこれで今日はおしまいだよ」と線香花火が登場します。パッパと小さく爆発を繰り返し、やがてそれがしずまると、先のほうに赤い玉ができ、それがまた花のように小さな光を放つのです。子供たちもお尻をおろして花火の先を見つめています。線香花火を楽しんでいるのはじじばばの方かもしれません。

 線香花火も作るメーカーが日本国内では少なくなってきていると聞きます。兵庫県に滝野町というところがありますが、この夏「自分の町の名前を永久に残すように」との願いから「せんこ(千戸)で線香花火を」というギネスブックに挑戦する企画が立てられているというのを神戸の新聞で読みました。そのとき千戸に配られるのが純国産の線香花火「大江戸牡丹」で、東京浅草の花火問屋が愛知県のメーカーに呼びかけて復活させた希少品だそうです。

 大江戸牡丹は、『和紙のこよりに火薬粉末を巻き込んだ「長手」タイプで、火をつけて玉になった状態の「牡丹」、散った瞬間の「松葉」、最後の火玉が燃えつきるときの「散り菊」といういくつもの表情をもつ線香花火』と、その特徴が説明されています。滝野町の千戸もの家々の縁側で、大江戸牡丹が輪になった家族の中心で和やかな宴を演出してくれるなんて、何と素晴らしいことだろうと、豊かな気持ちになりました。(A)



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