おおかみ
こどもの
雨と雪 |
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「 良い映画です。 」
素直にそう言える、お母ちゃんの花、姉の雨、弟の雪、夫夫が綺麗です。
映画を観た後、数日は 頭(こころ)まで すっきり する。
新しい目薬(この世に無い新薬)をさしたような、爽やかな気分にさせて
くれる映画です。
視聴率が高いから、良いテレビとは思いませんが、この夏全国で
330万の人が観た。 この映画のちょっと いい話を。
上映中の八月、築120年超、舞台の古民家を尋ね、持ち主の山崎様
ご夫妻に伺ったことを少し話します。 |
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一 細田守監督の出身地だから、此処を選んだのではない。
長野・東北 色んな所を歩き、合う古民家を探したが見つからず、
構想から数年、困り果て・諦めかけ、駄目もとで故郷の同級生(町職員)に
電話をしたのが始まりでした。
同級生は無いだろうなと思いながら、色々と町の古老などに相談し、上市・
浅生の山崎さんの古民家に、辿り着いたそうです。
大岩山日石寺の左の、上り坂に差し掛かったとき、細田監督が、
「 有りそうだ。 」
「 いや、此処にある。 」 と、声を発したそうです。
何年も考え、追い求めるという事は、そういうことなんですね。
一 2010年11月から何度も訪れ、生活や植物・動物などについて聞き取りを
行った。 そんな中。 古民家の間取り、調度品等寸分違わず、書き取って
行ったそうです。
お風呂場のタイルも、スケールできっちり計り、精密機械の図面のように
丁寧に写し持ち帰られたようです。
アニメにかかる膨大な労力を考えると・・・・・・・。
座敷から庭を眺めると、” 大雪の庭に飛び出す、姉の雨ちゃんの情景が、
ハッキリ浮かんできます。 ”
一 この古民家の山崎様ご夫妻の、ご接待と心掛けに、敬いを覚え、感謝申し
上げます。
8月の日曜、二時半頃、10人程の来訪者に、お茶・珈琲(梨・お結びも)を、
ごく自然に用意して、「 どちらからいらっしゃましたか。 」 若い男性二人、
「 山形から今朝、 」
女性は 「北海道から・・・ 」 この接遇に、映画
以上のものを感じた、嬉しい夏の午後でした。
お遍路に出た事は有りませんが、きっと山崎様ご夫妻のような方が居られる
のだと・・・・。
2004年にお父さんが亡くなった後、空き家に、 お孫さんが 「 みんなの家 」
と 板に記し、登山者の休憩所として開放しておられたそうです。
私は、 「 良い供養をしておられる。 」 と、勝手な解釈をしております。
「 故郷・出身地と言う想いで選んだのでは、良い作品にならない。 」
細田監督の言葉に大ヒットの予感を感じた次第です。
「 おおかみ こどもの 雨と雪 」 追加の話
*@ ご覧に為れなかった方は、12月2日(日)午後1時30分
上市町北アルプス文化センタ− で上映されます。
*A 「 とやまニカ学習帳 」
富山県帳に おおかみこどもの雨と雪 も 富山のPRに一役買っている。
*B 「 おおかみこどもの雨と雪 」 感想文コンクール受賞作発表 上市町。
全国から772通の応募があった。
最優秀賞 三作品
・7歳のあゆみちゃん ・15歳の有紀さん ・42歳のおおかみころもさん
※掲載した画像は 「おおかみこどもの雨と雪」 公式サイトよりお借りしました
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