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第5回

◎ 新年を寿ぐ歌(万葉集)からの抜粋

   新しき 年の初めに 豊の年 しるしとならし 雪の降れるは

   新しき 年の初めは いや年に 雪踏みならし 常かくもしか

   新しき 年の初めに 思ふどち い群れて居れば 嬉しくもあるか

   新しき 年の初めの 初春の けふ降る雪の いや重け吉事

  新年明けましておめでとうございます。本ホームページをご訪問いただきました皆様方の益々のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。併せて応援団子に対しまして、本年もよろしくご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

  今回は、我が国文学が世界に誇る和歌の創刊集「万葉集」から、新年を寿ぐ歌、四首を採り上げた。昔から新年に降る雪は、純白の新雪が積み重なることをお目出度い「しるし」と考え、天皇の御世が積み重なる、つまり永く続いていく祝歌とした。また、やがて訪れる春の農作物の出来が良くなるという兆しとしていたのかも知れない。現在は暖冬の時代といわれ、北海道でも東北でも、富山を含む北陸地方でも、「雪が少なくなった」と言われるが、万葉時代には何処にいても雪は沢山降っていたのだろう。積もった後始末が結構面倒な雪を、お目出度いことと「吉事」に見立ててしまう古人のしたたかさに敬意を表すると共に、現代に生きる我らとしては、こうして自然の優しさも恐ろしさも、生活の中に取り入れ、包み込んでしまう古人の持っていた「心の強さと豊かさ」をしっかりと学ばねばならないのではないか。

  ともあれ、上述の四首中三首までは、その原則を踏まえた歌である。現代風に言えば第一首は、「お正月から雪が降るのは豊かな年になる証拠でお目出度いことだ」という意味になると思うし、第二首は「毎年こうして雪を踏み、いつもお正月を祝うことが出来れば嬉しいね」というものである。第四首が、この万葉集の編者でもある大伴家持の万葉集四千五百十六首の「トリ」を飾る歌で、お正月雑誌の巻頭言に最もよく使われている。その解釈は「今日降っている雪のように、ずんずんと積もって今年も良いことが続いていくといいですね」ということであろう。なぜ大伴家持がこの歌をトリに選んだのかという思惑が、巷の専門書では取り沙汰されているが、今回は触れない。

  応援団子が今回採り上げたいのは第三首である。第三首だけは、新雪の目出度さということには触れておらず、新年早々の人々の語らいを「嬉しい」と言っており、古人たちの談笑が身近に聞こえてくるような気がする。歌の解釈は「新年早々、みんながこうして集まり、和やかに歓談する事が出来るのは嬉しいことだねぇ」ということであろう。
 この歌を採り上げた編者大伴家持の胸に去来したものは何であったかは知る由もないが、応援団子が嘗ての会社生活を思い出しても、勤務地の先々でこうした情景の中に交じっていたことは確かであり、新年を迎えた日本国中の会社では、しかも優良会社ほど、今でもこうした和やかな交歓が交わされ、その場が笑顔で満ちているに違いない。

  永く続いてきた厳しい経済状況がそう簡単に変わるわけもないと思うが、企業というものは、そこに集う人達の「元気」と「行動力」を強力なエネルギーとして駆動する集団であると思う。本年は思いを新たにして元気で出発していただきたい。(応援団A)

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